3月17日、芝浦工業大学の2025年度学位記授与式が厳かに執り行われました。地盤工学研究室(稲積研究室)では、博士3名・修士9名・学部9名、合計21名の皆さんが晴れやかな笑顔とともに、それぞれの学位記を手にされました。
今年度は研究室としてかつてない大人数での活動となりましたが、そのような環境の中でも、メンバー 一人ひとりが研究室全体のことを常に意識し、互いを支え合いながら切磋琢磨してくれました。集合写真に映る皆さんの晴れやかな表情が、この数年間の充実した研究生活を何よりも雄弁に物語っています。
博士課程を修了された3名の方々は、地盤工学の最前線において深く粘り強く研究に向き合い、その成果を世に問う確かな知見へと結実させてくださいました。その探究心と誠実さは、後輩たちにとってかけがえのない手本となりました。修士課程・学部の皆さんもまた、それぞれのテーマに真剣に向き合い、試行錯誤を繰り返しながら着実に成長してくれました。大人数ゆえの賑やかさの中にも、互いの研究に興味を持ち、研究室全体で問題を共有しようという姿勢が随所に感じられ、指導教員として毎日が楽しい研究活動でした。
また、本年度の修了・卒業にあたり、学内表彰において優秀な成績を収め、各賞を受賞された方が多数いらっしゃいます。ここにお名前を記し、その栄誉を称えます。
▶️ Chanchayanon, Thiti さん:学長賞(グローバル)
▶️ 勝海 有紗 さん:総代(社会基盤学専攻)
▶️ 諸田 歩美 さん:有元賞(社会基盤学専攻)
▶️ 本郷 巧翔 さん:有元賞(土木工学科)
▶️ 冨賀 勇紀 さん:白亜賞(土木工学科)
▶️ 中川 拓磨 さん:白亜賞(土木工学科)
※総代と創立者有元史郎記念賞(有元賞)は芝浦工業大学が学業優秀な卒業生と修了生に授与するものです。
地盤工学研究室の修了生・卒業生の皆さんへ
皆さん、修了・卒業、心よりおめでとうございます。
私の座右の銘は「和魂洋才」です。日本古来の精神、すなわち誠実さ・思いやり・粘り強さを大切にしながら、世界の優れた知識・技術を貪欲に吸収し、両者を調和させて発展させていく ——この姿勢は、技術者として社会に出るにあたって、皆さんにも強く意識してほしいことです。
土木・地盤工学は、人の目に触れにくい仕事かもしれません。しかし、私たちが扱う「地盤」は、すべての社会インフラの根幹を支えています。道路も、建物も、橋も、港も、すべては地盤の上に立っています。東日本大震災をはじめ、数多くの自然災害が私たちに教えてくれたのは、地盤を知ることが、命を守ることに直結するということです。
皆さんがこの研究室で学んだことは、数式や実験の手法だけではないはずです。問題の本質を見抜く目、データと向き合う粘り強さ、そして仲間と協力して前に進む力 ——それらはすべて、社会に出てからも必ず皆さんの支えになります。
技術者は、目の前の課題を解くだけでなく、未来の人々が安心して暮らせる社会をつくるための責任を担っています。どうか「人のために、地盤を、社会を支える」という誇りを胸に、それぞれの道を力強く歩んでください。
研究室の扉は、いつでも開いています。近況を聞かせてもらえる日を、楽しみに待っています。
改めまして、修了・卒業、本当におめでとうございます。
芝浦工業大学 地盤工学研究室
教授 稲積 真哉